ボクの家は、広瀬川河畔の小さなマンション。お盆の済んだこの時期、わがマンションは、急に親戚縁者が増える。広瀬川の花火大会があるからだ。階段の踊り場でのんびりビール片手に「たまや〜かぎや〜」と行きたいところだが、その両脇には見たこともない家族連れが…。しかし、そちらから先に「こんばんは」などとあいさつされれば、こちらも「どちら様?」と怪訝な顔して聞くこともできず、笑顔であいさつをお返しするしかない。どうやって出すんだよ的駐車のされ方とかして、毎年迷惑至極である。今年は、そんなわずらわしさから解放されるべく、自宅のベランダから見ることに。
今年はしばらくぶりで七夕前夜祭(今は花火まつりというらしい)の花火も
見たし、花火満喫である。ビル群の中で咲き誇る大輪の花も素敵ではあるが、わが家から見る花火は、ドッ、ドドッーン、パン、パッパーンという大きな音の後に続く、カナカナカナカナという蝉の鳴き声が過ぎゆく夏を感じさせ、なんとも心地よいものだ。