リメイク作品と聞いていたので、いったい何の?と前知識ないまま劇場に入る。どうもその件がひっかかり、それを気にしながら見ていた。そうか、猜疑心から誰も信じられなくなり、最後は大事な人まで殺してしまう自滅的ストーリーはシェークスピアの「オセロ」だ!・・・・と、思っていたら、突如150年後の話とスットンキョな展開になったので、エッ、そ、そうか「A.I」だ!・・・・と、軌道修正。まてよ、違うな、もしや「メメント」だったりして・・・・などと、金田一耕助シリーズの加藤武扮する等々力警部のような状態で、早とちり連発しつつ帰宅。かくなる上はネットでチェック。ガクッ、「オープン・ユア・アイズ」なんて知らないよ、・・・・・なのである。 キャメロン・ディアスは、ペネロペと比べれば、大柄だし、網膜の柄まで解るような淡いブルーの瞳は恐いけど、充分甘える可愛い女性を演じていた。それが、ストーカー的に主人公に忍び寄る姿は、金髪だし「危険な情事」のグレン・クローズを彷彿させる存在感だ。チャーリーズ・エンジェルといい、艶っぽくてサイバー的な役柄が合うのかもしれない。対極のペネロペ演じるソフィアがエラく透明で清楚に見えてくる。黒髪好き(もはやオジンだけなのかなぁ??)の世の男性陣は、圧倒的にソフィアびいきで見てしまったことだろう。  交通事故で醜い顔になったというが、なんだかそんなに絶望感を感じないメイクで、やっぱりトムはトムだった。いっそのこと、フェイス・オフのように人を変えた方が良かったのでは・・・と、思わずにはいられない。  彼を取り巻く世界は、現実と悪夢の境界が曖昧な色で表現されたモネの絵のようなので、タイトルが「ヴァニラ・スカイ」らしいのだが、昼メロの最終回のような「実はこうだったのよ」急展開ジェット・コースター的ネタ・ばらし無理矢理エンディングは、曖昧どころがあまりにビビットなグルグルではなかったか。  しかし、トムは「アイズ・ワイド・シャット」で目を閉じて、「オープン・ユア・アイズ」で目を開けたらニコール・キッドマンがペネロペ・クルーズに変わってた。しかも、本当の恋を知ったかのようにデレデレしてしまうなんて、まるでまんまじゃいないかと思わされたのは私だけなのだろうか。  メメントといい、この作品といい、最後の最後、鑑賞者にすべて任せるってやり方がどうにも好きになれない。これじゃ、なんでもありではないか、この作品の感想こそが、バニラ色なのである。余談・・・あの記憶を売る会社の受付って、ニコール・キッドマンに似てなかった??

4.0