友人たちが惚れ込んで、高畠にある作り酒屋さんのひと樽を買って楽しんでいるお酒の会があります。数年前より参加していて、その酒屋さんの家で家族ぐるみのようなお酒を楽しむ夕食会にも参加させていただきました。
秋口に通算23番目になるお酒のラベルをデザインしてよと依頼されました。
妻とも一緒に参加しておりましたので二人でデザインすべきところですが、「23だもん、やりたいでしょう!」と妻からデザイン権をプレゼントされました。
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No.23は、僕のラッキーナンバー。
大好きな横浜ベイスターズが優勝した時の不動の4番打者ローズ選手の背番号でした。
温泉や銭湯、駅のコインロッカーに、駐車場などなどNo.23にこだわって使用していると、不思議なラッキーが舞い込んで来るのです。

23番目の酒、僕のラッキーナンバー、そして来年楽しむ酒ということはベイスターズが優勝した1998年からなんと23年目ではありませんか!
こんな偶然ってある!、いや必然かも!
そう思うとこのデザインしかありません。
当時ハマスタ通って応援していたときに着ていた僕のレプ・ユニを引っ張り出して腹番号をトレースして、悲願成就の熱き気持ちを込めました。
あの頃、マシンガン打線が打って繋いで得点を重ね、大魔王佐々木がピシャっと押さえて勝利を積み重ねました。球場で隣合わせた人たちと同じ思いで喜びをわかちあったあの日。
気づけば世界も社会も分断が生まれ、その亀裂深まるばかり。そこにトドメをさすかのようにパンデミックが襲いました。会えないストレス感が閉塞を生み、ささいなことからでも他者への攻撃が増えています。街中の通勤ドライブでも乱暴な運転やパッシング、救急車の無視など苛立ってるなぁと感じます。
※それらを目撃した時僕は、マイケルの「フィール・ザ・ワールド」聞いて心を落ち着かせています。笑

約10年前、東日本大震災を経験しましたが、あの頃みんなで声かけあって話せたことが心を強くしてくれました。人と関われることに助けられました。それを今はしちゃいけないことがつらいです。
ビール片手に応援歌歌い、周囲の見知らぬ人たちとハイタッチして喜んだ。笑顔、笑顔、笑顔に囲まれている幸せをまた共有したいものです。
疫病退散の願いを込めたラベルのお酒。お味は2021年の幕開けまでとっておいて、ラベルを眺めて過ごしたいなと思います。
今年もあと少し。皆さまも健やかにお過ごし下さい。

※あの頃普通に使っていた「マシンガン打線」。しかし、今回久しぶりに使いましたが、この「マシンガン」という言葉にものすごく抵抗を感じるようになりました。そこでレノンを聞いて、気分を浄化させました。