平安の貴族・藤原道長が「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」と詠んでから、ちょうど1千年後の満月だったそうな。平安の貴族・藤原道長は摂関時代に右大臣として政権を掌握し、自分の栄華を歌にして、寛仁2(1018)年10月16日(旧暦なので、今年は11月23日)に詠んだそう。明石市立天文科学館の井上毅館長調べによると、この日は確かに満月だったそう。(朝日新聞HPより)
そんな満月を見た後にニュースを見れば、ゴーンショックの話題だらけだった。
栄華は長く続かない。先人たちはその絶頂期を極めた後に、慢心をライバルに攻められ失脚したり、誰も言わないのをいいことにたがが外れたように自堕落になってしまって…。
先人たちは、組織やシステムが時間と共に疲弊することを知っていた。
だから、長期にならないような仕組みを作っていた。しかし、今時の世界の指導者たちは、それを破壊して長期政権できるように変えてきた。まるで開けてはいけない「パンドラの匣」に世界中に手を掛けてしまったように感じる。
我が国においても、一番憲法を守らなければならない為政者たちが、憲法を変えようと意欲を示している。
最も戦争が起こらない憲法と言われたドイツのワイマール憲法。なのにナチスが戦争に突き進んで行ったのもその憲法をないがしろにして、当時の為政者(ヒトラーやナチス)が自分に都合良く改正していったからだ。
世界中のえら〜い人は、あの明るい月をどのように見たのだろう。
そうそう、平家物語には「傲る平家も久しからずや」とあった。
カルロス・ゴーンは、書籍のヒットで多額の印税が入ったそうだが、協力をした社員たちに一切おごることも無かったそう。
心なしにならないようでありたいものだ。
道長 栄華から1000年
11月23日は、満月。
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